考球筆達 2014: 投手起用を考える Part 2

軟式野球チームSCOTTIESも、ようやく8シーズン目を開幕できました。
初戦の結果はこちらのページをご参照いただくとして、今日も徒然と書いていきたいと思います。

私事ですが、本来このコラム、週に一回ある平日のお休み(特殊部署なモノでローテーション出勤です)に書いていくつもりだったのですが、この4月1日にまさかの部署内異動辞令が出てしまったため、本日までほとんど休みでも休みでない状態でした。(部署ない移動なので、ところ変れどやることは変わらない。)
この4月、球春到来! と騒ぎたいところなのですが、皆さんの周りでも結構ばたばたしてるのではないでしょうか…
身体に気をつけて、楽しく野球しようぜ!!

さてさて。
本日のお品書きはこちら

  • エースと二番手以降の投手の差は?
  • 二番手三番手投手に多い特徴は?
  • 先発向き? リリーフ向き?

それでは早速、いって見ましょう。

エースと二番手以降の投手の差は?

このコラムにおいて、投手起用を考えようとした時に真先に考えなくてはならないのが、『エースってなんだ』と言うことではないでしょうか。
正直、エースといわれる投手が何人もいれば、それを交代で投げさせる、若しくは継投させればいいだけの話で、起用法を考える必要などないのですから。
エースとそれ以外の投手の差を考えることが、ここから先に投手起用を論じる上で必ず必要になるでしょう。

辞書的な意味で言えば、

野球の場合は、チームで最高の先発投手のこと(エース (野球))。(引用元

といわれるようです。
この短い文章から、下記のことが導き出されます。

  1. エースとは、先発投手である
  2. エースとは、チーム最高の投手である。
  3. エースとは、その両方を兼ね備えていなくてはならない。

つまり、先発は出来てもそれ以上の実力を有する投手がリリーフにいれば彼はエースとは言えず、チーム最高の投手であると認められていても、その彼がリリーフ投手であるならば、やはり彼はエースと呼んで貰えることは無いと言えるのです。
これで少し最初の議題に答えが見えてきたのではないでしょうか。
エースと二番手以降の投手の差は、上記の条件を満たすことが出来るのか否か、と定義付けることが出来そうです。

二番手三番手投手に多い特徴は?

前項の結論を元に、先ず二番手三番手投手に当たるのはどういう投手なのかを考えてみたいと思います。つまり、エースの条件を満たすことが出来ない投手、とはどういう投手かと言うことです。その前提で条件を並べてみると…

  1. エースとは先発投手である
    →先発ではない(出来ない)若しくは先発“も”やる
  2. エースとはチーム最高の投手である
    →つまりリリーフを必要としない。(=一試合投げきれる)何故なら最高の投手以上のリリーフは存在しないから(スタミナ切れなんかは今回考慮外)
  3. エースとは、その両方を兼ね備えていなくてはならない。
    →つまりどちらかでもかけていたら駄目。

と言うことになってきます。
すると二番手投手三番手投手と言うのは、

  • 先発投手が出来ない(資質、体力、チーム内での位置づけとして)
  • 完投できない(資質、体力)

と言う二つが課題となってきそうです。
付随して、どちらの特徴からも言えることは、試合を作る(一試合)ことが出来ない、そしてチーム内の(絶対的)信頼がないと言うことでしょう。

エースは当然チーム最高の先発投手ですから、一試合作ることが出来、彼が打たれたら、点を取られたら仕方ない、とチームメイトが心中できる人間であるはずです。
二番手三番手投手に当てはまるのはその逆。

これでまた一つ見えてきました。
二番手以降の投手は、先発が出来ない、若しくは先発しても完投することができない。その結果、試合を作ることが出来ず、それ故にチームメイトからの信頼が薄い、と言う結論に達することが出来そうです。

「試合を作ることが出来ないなら、投手を任せることは出来ない!」と、言い切ることは簡単ですが、それではこのコラムを書き始めた意味がありません。
二番手以降の投手は、先発が出来ない、若しくは先発しても完投することができない、為試合を作ることが出来ないのですから、試合を作れるようにすることで十分に投手を任せることが出来るようになるはずです。
つまり、一人で駄目なら、二人以上で一試合を組み立てれば、試合を作れると定義できるのではないでしょうか。そのための次項です。

先発向き? リリーフ向き?

一人で試合を作れるのがエースなら、二番手以降の投手は自分のできることを最大限にやって、二人以上で試合を作ればいい。そのための投手起用です。

実際、試合数の多いプロ野球では球数の制限や分業制は当たり前になっていますが、アマチュアの野球ではそうも行かないもの。
そうなると、エースが不在の時をどう乗り切れるかがチームの強弱に少なからず影響して来そうですよね。

さて、今回の連載コラムはここからが本番です。
なにせ『投手起用を考える』と銘打ってるわけですから。
ここまではあくまでも前提条件。

二人以上で試合を作ろうとすると、先ず産まれて来る疑問が先発向き、リリーフ向きの見極め方です。

一般的に先発投手に必要とされる能力は、

  • スタミナ
  • コントロール
  • 比較的多彩な球種

といわれるケースが多いです。

逆にリリーフ投手は、

  • 球速
  • コントロール
  • 絶対的な決め球

といわれるようですが、これはあくまでもプロ野球や分業制が可能なレベルの野球の話。アマチュアの場合はちょっと都合が違ってきます。
特に草野球はイニング数も7イニングと短いため、先発しても3回か4回まで投げてくれれば二人目以降の投手で十分に繋ぐことができます。そうすると、体力、資質的な部分よりも、それ以外のところで先発向きかリリーフ向きかを判断したほうがよさそうです。

草野球を始めとするアマチュア野球で、先発とリリーフの一番の違いはなんでしょうか。

私が思うに、一番の違いは準備時間です。
先発投手は、集合時間前から集まり、アップを行い、ある程度スペースさえあれば肩をしっかりとならし、その日の調子をある程度見極めてからマウンドに登れます。
反対にリリーフ投手は、多くのアマチュア野球の場合、野手として試合に出場しているため、十分にアップを行うことも、投げ込むことも出来ずにマウンドに上るわけですから、ほとんど毎回スクランブル登板です。
その二つの差を理解し、準備がしっかり出来たほうがいい投手と、出たとこ勝負でも練習投球の7球の間に肩を作れる投手とを見極めれば、誰を先発にするかを迷わなくても済むのではないでしょうか。

と、ここまで書いてきたところで、実はこのコラムを書くきっかけになった一言が思い出されました。
その一言とは、昨年対戦したあるチームの主将から聞いた一言です。

エース以外を投げさせる時、2番手3番手どっちも準備させて、どっちで行こうかって時に迷うんですよ。球も速いし変化球もなかなかのものを持ってて、嵌ればいい投球が出来るけど、ワリと死球当てるのと、外したときが怖いっていうのが一人。もう一人はコントロールだけはよくて、四死球こそほとんどないけど、球は遅いし変化球も曲がってるのかいまいちわからないレベル。どっちも完投なんかできるわけないから、どっかでスイッチしなきゃいけないんですけど、どうするのが正解なんですかね。

ここまで書いてきた概論では正解が出ない質問です。
私が今まで書いてきたのは、球速とか、コントロール、変化球といった側面を一切無視し、て書いてきました。
そのため、内容が抽象的で、具体的な質問には答えが出ないのです。

次回からは概論、総論に対して各論で迫ってみたいと思います。

次回構成予定

  • 少年野球の投手事情
  • 少年野球ヘッドコーチに聞く投手起用
  • 少年野球監督に聞く投手起用
  • 少年野球投手起用からの考察

※本コラム「考球筆達」では、皆様の御意見、御感想をお待ちしております。もし読んでみて興味をもたれた方は、コメント欄に投稿いただけたら筆者が喜びます。
また、取上げて欲しい話題、議論したい、すべきだと思う話題も募集していますので、こちらもコメント欄に投稿してください。

それではまた次回!

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